先週の
アビリンピックに続き、ご縁をいただいていた
長野技能五輪が行われました。
松本市・諏訪市を会場に40種類以上の職種で若手技能者がその技術を競う大会。
私は諏訪市で
「時計修理」職種の関連イベントに携わりました。
長野県は、諏訪市は、精密機械、とりわけ時計の技術への伝統とこだわりがあります。
技能五輪の世界大会でも毎回日本選手が(多くは長野県選手が)優勝してしまうために、競技の意味がないじゃん、と種目が廃止になってしまったほど。
そんなお家芸を長野の大会で見られないのは寂しいと、デモンストレーション競技という形で24年振りに復活です。
職人さんもアスリートと同じです。動きに無駄がなく、集中力がすごい。
休憩時間のほのぼのとした雰囲気とは一変した張り詰めた緊張感が漂う競技会場です。
目の前で日本一をかけた戦いが繰り広げられているんだ・・・とわかります。
隣の会場では来場者に時計の理解を深めてもらう展示やイベントを開催。
時計修理の実演コーナー。
推定同年代の女性技能士さん。
1/00mm単位の精密な作業はじっくり取り組む女性技能士さん、多いそうです。
あまりに細かい作業にお客さんの方が息を飲みます。
彼女たちも国家技能検定1級、全国大会上位入賞のすごい人たち。
こちらも大人気!時計組立体験教室。
←この写真の中に、
技能五輪世界大会金メダリスト
技能五輪全国大会金賞
厚生労働大臣表彰「現代の名工」
・・・というすごい肩書きを持つ3人がいます。
スポーツで言えば北島康介さんや内村航平さんに水泳や体操を習っているようなもの。
そんな超一流の職人さんたちはとっても優しい気さくな方々で・・・
おでこにくっついているのは時計修理に欠かせないルーペ「
キズミ」
両手で作業できるように、針金のようなもので頭にひっかけておいて、まぶたに挟んで使うそうです。
このキズミがおでこにくっついている姿に
カッコイイ!これぞ職人とキュンキュンきてしまった私は、金メダリストたちにこんな写真を撮らせてとリクエストしてしまいました
素敵です
そんなすごい人たちの傍らで、私は楽しいイベントを担当
例えばウサイン・ボルト選手がロンドンオリンピックの100M記録「9秒63」を
時計を見ないで自分の感覚でぴたりと当てる頃ができるか・・・という
「体内時計にチャレンジゲーム」
1秒の感覚って、なかなか普段意識しないものですよね。
10秒ぴったりを出すのも難しい。大人も子供も大いに盛り上がりました。
ちなみに私は学生時代、陸上部マネージャーで毎日タイムを読み上げていたり、テレビやラジオで「あと30秒」「あと15秒で喋る」ということを日常的に行ってきたので、このゲームには自信あり。
でも残念ながらピタリ賞は出せませんでした。2/100秒差までは追い詰めたんだけれど
・・・とまぁ、先週末は思う存分「時計修理」職種を、技能五輪を堪能したワタクシ。
個人的に、イベントのいい締めくくりができて大満足でした。
県内各地を回って、普段知ることのない、様々な職種の仕事や技術に触れることができたこと。
自分を高めるために日夜努力している人、それを支える人の姿を知ることができたこと。
「プロフェショナル」とはどんなものか。
出会った職人さんに恥ずかしくない、仕事ができる人間になりたいです。ほんとに。
miwa